人工股関節置換術には
いくつかの種類があります。
どの手術が
最も良い人工股関節手術
なのでしょうか?
手術をどうしても受けるなら
誰もが思うこと・・
・最も良い手術法で受けたい。
・最高のドクターに執刀して
もらいたい。
・最も安全な病院で手術して
もらいたい。
病院やドクターは受診するとき
選ぶことができます。
手術の種類は
選べるのでしょうか?
答えは・・
ある意味「YES」
ある意味「NO」
なのです。
人工股関節手術の種類には
その種類の分かれる理由が
・執刀医と病院の技術的な理由
・患者さんの状態が理由
と2つの要素があります。
人工股関節置換術には4つの種類がある
実際には
人工関節の機種が何か
手術でどこを切るのか
と言うことに現れます。
人工股関節の機種について・・
人工股関節と言う
股関節に使う
人工関節インプラントでは
股関節を構成する骨盤と大腿骨
それぞれにインプラントを設置し
組み合わせます。
骨盤に設置するインプラントが
「カップ」
大腿骨に設置するインプラントが
「ステム」
と呼ばれます。
手術ではこれらのインプラントを
傷ついた関節の骨を削った
その場所に設置するのですが
骨にインプラントを
設置して固定するときに
「骨セメント」と言う
手術用接着剤を
使う方法 と 使わない方法
2つがあり、それぞれ
使えるインプラントが異なる
と言う違いがあります。
手術の種類を決める
もう1つの要素
手術でどこを切るのかについて・・
これも大別すると
股関節の前の方から手術する
「前方系アプローチ」と
股関節の後ろ(おしり)の方から
手術する
「後方系アプローチ」
の2つに分かれます。
どこの筋肉、靭帯を傷つけずに
術後にもちゃんと機能させるか、
この手術アプローチの選択は
とても重要です。
結局のところ、まとめると
1) セメント + 前方
2) セメント + 後方
3)非セメント + 前方
4)非セメント + 後方
と言う4つの方法になります。
当院では主に3)の方法で
人工股関節置換術を行います。
1)〜4)それぞれの方法の
メリットとデメリットを
天秤にかけて
行きついた方法が3)です。
ほとんどの患者さんで
3)の方法による
手術が可能です。
しかし・・
全ての患者さんでこの方法が
ベストと言うわけでも
ありません。
実際のところ当院は
1)〜4)全ての方法を
状況に応じて使い分けます。
病院によっては
ある一つの方法でしか
対応できないところもあります。
患者さんの状況に応じて
適切な方法を選択し
手術されることが
一番良い方法になります。
よく先生に話しを聞いてみましょう
つまるところ
この判断は専門医に任せるしか
ありませんよね・・
そのような意味で
人工股関節置換術を受けるとき
患者さん自身が
手術の種類を選ぶことは
ある意味「YES」=できる
のですが、
信頼できる専門医に
手術の種類の選択を任せる
ある意味「NO」=できない
と言う結論になるのです。
結局この点では
専門医の診察を受けて
いろいろ話しを聞いてみるのが
一番です。
横浜町田関節脊椎病院
院長 宮島玄陽
股関節の診察を予約
「股関節の痛み」を理由に
初めて受診するときは
股関節外来をご予約いただくと
スムーズです。
痛みの原因が「関節」なのか
分からないときも
股関節外来をご予約
いただければ対応いたします。
ネット予約では問診やご要望を
あらかじめ入力できるので
是非ご活用ください。
初めての診察時には
股関節の症状、経過をお聞きする
だけでなく、
持病について
常用薬の内容をお聞きしたり、
これまで受けたことのある
健康診断の結果をお聞きします。
お薬手帳や検査結果なども
ご持参頂くとスムーズです。