ブログを御覧の皆様、こんにちは。金川です。
もうフリガナはふりません(笑)。
さて今日は、体重と膝の痛みの関係について触れたいと思います。
体重については、私自身にとっても耳の痛い話なのですが…(笑)。
膝の痛みを訴えて外来に来る患者さんの中には、
「最近太っちゃって…」とか、「ここ何か月で〇kg太ったのよね」など、
体重が増えた事を気にする患者さんがいらっしゃいます。
さて、体重が多い事が膝の痛みに影響することがあるのでしょうか…?
実は、あるんです。
私たちの膝には、
歩いている時には体重の約5倍、
階段を下りている時には体重のなんと約8倍もの負荷がかかっていると言われています。
例えば、「5kg太っちゃった」としてみましょう。
5kg太ると、歩いている時の膝の負荷は約25kg増え、
階段を下りている時の膝の負荷は約40kg増える、ということになります。
「5kg痩せた」となると、これと逆のことが起こるので、
かなり膝への負荷は軽くなる、ということが分かりますよね。
膝の人工関節のゆるみも、肥満は重要な危険因子となると言われています。
ですので、手術をした後も、体重のコントロールはとても重要なのです。
というわけで、膝の痛みに悩まれている方は、
自分の体重を考え、多い人は減らす、という事が痛みを軽くする方法の一つとなるのです。
私も体重を落とすよう努力したいと思います(笑)。