皆さま暑さに負けずお過ごしでしょうか。
毎日暑くて暑くてバテてしまいそうで、やっぱり夏は運動やリハビリはお休みしよう!と思いたくなりますが、むしろ適度な運動は熱中症予防に必要です。
今回は、暑いなかでどのような運動を行ったら良いのかをお話ししていきます。
(前回は熱中症予防として水分補給についてお話ししましたので、そちらもあわせてご覧ください。)
熱中症予防の一つに、「暑熱順化」と言い、「体を暑さに慣れさせる」ことがあります。
暑さを我慢しすぎることは禁物ですが、体の慣れも重要です。
暑熱順化のポイントは、汗をかくことです。
通常、運動などで体を動かすと体内で熱が発生し、体温が上昇します。
これが、運動して暑い!という状態です。
体温が上昇すると汗をかき、その気化熱で体温を下げようとします。
最近はエアコンの効いた涼しい屋内で過ごすことが増えたため汗をかく機会が減っていますが、実は、汗をかかない日が続くと汗を作り出す汗腺の働きが低下してしまいます。
汗腺の働きが低下している場合、発汗できず体内に熱がたまってしまうため体温が上昇し、熱中症を引き起こします。
つまり、夏になる前に暑熱順化させておくことが熱中症予防になる!ということです!
暑熱順化に有効な方法は以下の4つがあります。
1.ウォーキング、ジョギング
2.サイクリング
3.軽い筋トレ、ストレッチ
4.入浴
激しい運動ではなく軽い運動や活動でじんわりと汗をかくだけでも、汗腺が働き汗をかけるようになります。
例えば、駅などでは階段を使う、帰宅時に少し遠回りして歩く、自転車で買い物に行くなど、生活を少し工夫すればできることです。
また、屋内ではストレッチや入浴でも体が温まり、軽い汗をかくことができます。
暑いと汗をかくことが辛いと感じると思いますが、熱中症予防として挑戦してみてはいかがでしょうか。
屋外での活動は気温が高い時間を避けて、運動前後の水分補給は忘れずに!
※基礎疾患やお体に不安がある方は、実施前に必ず主治医にご相談ください。
効果的な水分補給と適度な運動で、安全に夏を乗り切りましょう!
熱中症ゼロへのサイトでは、暑熱順化できているかのチェックリストがあります。
詳しい説明もありますので、参考にしてみてください。
https://www.netsuzero.jp/learning/le15
参考サイト
熱中症予防情報サイト
https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php
熱中症ゼロへ
https://www.netsuzero.jp