今回のブログは
タイトルのちょっと難しい
新しい用語
「感染予防随伴健康障害」
「IPAHH」をご紹介します!
コロナ禍は長期1年を超えた
新型コロナウイルス(COVID-19)
による猛威は世界中に広がり
変異株の検出など、
いまだに終息が見えません。
コロナ禍の長期化に伴い
コロナ自粛などと呼ばれる
新型コロナウイルスに対する
感染予防行動は
今や日常的な習慣にまで
変化しています。
感染予防随伴健康障害とは
「感染予防随伴健康障害」は
かんせんよぼうずいはんけんこう
しょうがい
と読み、
英語圏でもまだまとめる概念に
用語があてられていないようなので
英語をあてるなら
「Infection Prevention Associated with Health Hazards」
(IPAHH)
とでも現せるでしょう。
その内容とは、
いまや日常化してしまった
新型コロナウイルス感染を
予防するための
正しい予防行動に伴う健康障害です
例を挙げると
思い当たるものばかりだと思います
感染予防随伴健康障害IPAHHの例
- 頻回の手洗いアルコール消毒による手荒れ
- マスク装着に伴う顔の肌荒れや耳の痛み
- 外出制限に伴う筋力低下、関節痛、腰痛
- 外出制限に伴う精神的抑うつ
- 外出制限に伴うメタボ
- 換気による冷気、乾燥による気道障害
- リモートワークに伴うPC作業増大による眼性疲労、頚肩腕症候群
他にも
新型コロナウイルス感染に対する
正しい予防行動が
健康被害に結びついているものが
多数報告されています。
この特徴は
その健康被害が1人の人の中でも
複数みられることでしょう。
大切なのはIPAHHを認識すること
この感染予防随伴健康障害の
難しいところは・・
この症状が出たから
「感染予防の行動をやめよう」
とはできないところです。
・手洗い、アルコール消毒
・外出自粛
・マスク着用
・換気
・リモートワーク
全てがコロナ禍に打ち勝つために
必要な感染予防行動です。
ただ、
正しい感染予防行動で
感染は予防できても
他の健康を害する可能性があり、
それらにはまた、
それぞれ対策を考える必要がある
と言うことを認識しておくことが
大切です。
関節痛や腰痛もIPAHHの可能性
我々の病院は整形外科なので
関節痛や腰痛で来院される方が
たくさんいらっしゃいます。
その中でよく耳にするのが
昨年のコロナ、緊急事態宣言を機に
これまで日課にしていた
「散歩をやめた」
「ジム通いをやめた」
「水泳をやめた」
など
外出自粛に伴う行動変容が
筋力低下をまねき、その結果
関節痛や腰痛の発症につながった
と考えられる例だったり、
仕事のリモートワーク化で
パソコンの前に座りっぱなしになり
長時間のデスクワークなどを
きっかけとする腰痛や
肩こり、首の痛み、腕の痛みとして
頚肩腕症候群の発症につながった
と考えられる例がみられたりします
変形性関節症の症状悪化も
変形性股関節症や
変形性膝関節症の診断を受けている
と言う方は余計に注意が必要です。
このような場合
関節の軟骨のすり減りの進行が
たとえ軽微でも
筋力の低下が関節痛を悪化させる
ことが考えられるからです。
コロナによる外出自粛の結果
関節痛で外出不能になってしまう
なんてことのないように。
関節痛は
命に直結する疾患ではありませんが
正しく感染予防をして
正しく感染予防随伴健康障害にも
対応していくことが大切です。
みんなでコロナに打ち勝とう!!
横浜町田関節脊椎病院
院長 宮島玄陽
関節痛、腰痛などでお困りの際は
ご予約のうえご来院ください。
予約外も受け付けておりますが
予約優先です。
日曜日も診療受付しております。