「楽しくリハビリして、運動をもっと身近なものに」リハビリテーション部です。
食欲の秋と言いますが、体重を増やすと関節に掛かる負担は増えます。
患者様には、そのように説明しますが。
自分の体重は見ないように心がけています。
さて、当院には「股関節疾患」で来院される方も多いです。
世間話の中で「貧乏ゆすりで股関節って治るの?」と質問を受けることがあります。
結果からいうと
難しいと思います。
もちろん、重症度や症状によっては、良くなることもあるのかもしれません。
近年では「ジグリング」といってリハビリにも取れ入れられている事があります。
しかしながら、皆様がお困りの「変形性股関節症」「股関節唇損傷」のような疾患には、根本治療にはなり得ません。
振動の刺激により、
①周囲筋の緊張が緩和されることで除痛効果が期待できる
②血流の改善により「エコノミー症候群」予防になる
③関節液の発生を誘発して、関節痛が一時的に楽になる
といったところでしょうか。
以前に参加させて頂いた「股関節学会」において、「貧乏ゆすりで変形性股関節症が治った!」という発表を見させて頂きました。
その時に「1日2時間の貧乏ゆすりを2年間やれば」と言われていたのを思い出しました。
1日2時間・・・2年間・・・
仕事する時間がなくて、本当に貧乏になってしまいます。しかも根本的な治療にはなっていなかったように思います。
私の知らない文献があれば教えていただきたいですが、股関節痛に有効な運動は他にもあるので、
お困りの方は来院されてください。お待ちしております。